●制度内容について
近年、多くの中小企業で原材料価格の高騰、人件費の上昇、取引先環境の変化などにより、経営環境の先行きが見通しにくくなっています。
そこで注目されているのが「モニタリング強化型特別保証制度」です。
この制度は融資を受けるための仕組みであると同時に、自社の経営状況を定期的に把握し、金融機関や専門家と共有しながら経営改善につなげていくことを目的としています。
企業経営において最も避けたいリスクの一つが「気付いた時には手遅れ」という状態です。
例えば、
• 売上は維持しているが利益率が低下している
• 売掛金の回収サイトが長期化している
• 借入返済の負担が重くなっている
• 取引先依存度が高まっている
こうした変化は、年に一度の決算だけでは見落とされる可能性があります。
一方、月次で業績や資金繰りを確認していれば、問題が深刻化する前に対応策を検討できます。
モニタリング強化型特別保証制度は、この「早期発見・早期対応」の仕組みを制度化したものとなっております。
●制度活用で期待できる3つの効果
1.金融機関との対話がスムーズになる
金融機関が融資判断を行う際に重視するのは、過去の決算内容だけではありません。
現在の業績推移や今後の見通しも重要な判断材料となります。
毎月の経営データを継続して共有することで、
• 企業の状況を理解してもらいやすい
• 追加融資の相談がしやすい といったメリットが期待できます。
2.資金繰り管理の精度が向上する
売上が伸びていても資金繰りが苦しくなることは珍しくありません。
月次管理を継続すると、
• 将来の資金不足を予測できる
• 設備投資のタイミングを判断できる
• 借換えや追加融資の準備ができる など、より計画的な経営が可能になります。
3.専門家による継続的な支援を受けられる
制度利用には認定経営革新等支援機関との連携が求められます。
税理士などの専門家と定期的に財務状況を確認することで、
• 利益改善の方法
• コスト削減策
• 事業計画の見直し
などについて客観的なアドバイスを受けることができ、単なる融資制度ではなく、「経営支援制度」として活用できることが大きな特徴です。
●まとめ
モニタリング強化型特別保証制度は、保証料補助や資金調達支援だけでなく、企業の財務状況を継続的に把握し、経営改善につなげる仕組みとして注目されています。アークグロー・パートナーズ税理士法人では、今後もお客様の経営を力強くサポートできる体制づくりに取り組んでまいりますので、お気軽にご相談ください。また、当HPの事務所通信にも制度概要について掲載をしておりますので、併せてご確認ください。