令和8年4月から「子ども・子育て支援金制度」が始まります。
今回は、この制度の「概要」と「影響」を解説します。
1. そもそもどんな制度?
この制度は、国が進める「少子化対策」の財源を確保するための新しい仕組みです。
大きな特徴は、新しい税金を作るのではなく、今ある「公的医療保険(健康保険など)」の枠組みを使って集めるという点にあります。集まったお金は、主に以下のような「子育て支援」の充実化に使われます。
・児童手当の拡充: 所得制限がなくなり、対象が高校生まで延長されます。
・育休手当の増額: 育休中の手取りが実質10割になるよう給付が手厚くなります。
・「選べる」保育サービス: 親の就労状況に関わらず利用できる枠組みの整備など。
2.会社と従業員への影響は?
基本的に「公的医療保険に加入しているすべての人」が徴収対象です。
・会社員(被用者保険): 今の健康保険料と同じく、「労使折半(会社と本人が半分ずつ)」で負担します。
・個人事業主(国保など): 世帯ごとに負担します。
・75歳以上の方: 後期高齢者医療制度を通じて負担します。
経営者としては、従業員の給与から天引きする事務作業と、会社負担分のコスト(法定福利費)が少しずつ増えることを意識しておく必要があります。
3. 負担する金額はいくらくらいなのか
「月々いくら引かれるのか」ですが、政府の試算によると、制度が完成する令和10年度時点で、加入者1人あたりの平均負担額は月額800円〜1,000円程度とされています。
もちろん、年収によって「数百円」の人もいれば「数千円」の人もいますが、イメージとしては「今の健康保険料に、数百円〜千円ほど上乗せされる」という感覚です。
【今後のスケジュール】
令和8年(2026年)4月: 徴収スタート
令和10年度にかけて: 段階的に引き上げ
最後に
翌月徴収をされている場合、5月分の給与から保険料が徴収されるため、給与計算の際はご注意ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽に当事務所担当者までご相談ください。